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第三章 3話:ほころびの兆し

~雪原へ続く道~

 

あれ、結局ついて来るんだ?

話を聞いてて、興味が湧いてきたんですよ
話し上手なんですねぇ~

そんなつもりはないけど?
まぁ、ついてくるのは構わないよ

えっと、そういえばお互い自分の名前すら教えて
なかったね、一体何の話をしてたんだっていう……

あたしはリュンク
フリーの傭兵で、今は賞金稼ぎってとこ……あんたは?

私はリットリアです
この世界を、色々勉強中ってところです

そう、リットリアね
よろしく

はい、リュンクさん
よろしく願いいたします

 

◆ ◆ ◆

 

~雪原~

 

アルちゃんの言う「わるいコ」も今日は
出ないし、平和な冒険ですね

やっぱり、街を出て正解だったわね

作戦成功だね……フフン

……きゅう

でも、アルちゃんのお腹は抗議してる
みたいね……

だいじょうぶ……

片っぱしから、怪物を倒していくぞ!

 

◆ ◆ ◆

 

うーん、数はそれなりにいたけど、やっぱり
普通の怪物だったわね

死なない怪物なんて、そうそう出てこられても
困りますけどね

このまま先へ進みま……

あら、奇遇じゃない?

あら……
えーっと、たしか街で会った……

リュンク、だね

そうだよ、あの時はどうもね

えーっと、こちらの方々がもしかして……

ん?
ああ、そうだよ

まさかこんな所で会えるとは思わなかったけど

じぃ~……

こんにちわ……
あなたが、アルジェちゃん?

うん……

えっ!?
なぜアルちゃんの名前を知ってるんですか?

 

◆ ◆ ◆

 

ゴメンね、あたしが教えちゃったんだ
変わった子がいたってね

ああ、そうだったんですね

申し遅れました、リットリアです
驚かせてすみません

シャノンです、よろしくね

ジュリよ
で、こっちが……

SER_NAME+'、よろしく

ええ、よろしく

マルタだよ……

おっと、長々と自己紹介している暇は
なさそうだよ

敵襲~……!

 

◆ ◆ ◆

 

まぁ今さらだけど、ここで会ったのも
何かの縁ってことでご一緒していいかな?

私は構わないけどぉ……(チラッ)

そ、そうね……(チラッ)

何が起きても知らないぞ……

面白そう♪
じゃあ、ちょっとお邪魔しようかな

改めて、よろしくお願いしますね

よろしく!

ああ……
嫌な予感がするわ

……きゅう……

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