「封印の獣」を狩り、「封印」を弱め、都市機能を |
その基本的な活動を率先して行う…… |
傭兵団は、常に優秀な人材を求めている…… |
ご利用、有難うございます……フフフ |
意外と普通な紹介相手……でしたね |
というと……? |
メルツィアが説明しないからー…… |
信用できる人材を見極めるまでは、依頼主の情報を |
うぅ……そうかもしれないけど! |
そもそも、私達は紹介して欲しいなんて |
ええ、ここから先は貴方たちが決めて下さって結構よ? |
どういう事だ……? |
成り行きで来ただけ |
つまり、傭兵団に入る気はないという事か……? |
悪いけど……特に入る気はないわね |
ええ、そうですね……申し訳ないですが |
承知した……無理に入団してもらうつもりはない |
あら、意外にあっさり引くのね? |
我々は「傭兵団」だ…… |
拘束はしないのが「都市解放傭兵団」の理念だ |
……それでしたら、少しだけ協力させていただくと |
そうすれば、メルツィアさんの顔も立ちますよね? |
あら、優しいのね? |
別にこの人の顔を立てる必要はないと思うけど…… |
お試し期間、という事で…… |
それでも構わない……好きにすればいい |
そうね、ちょっとだけ |
では、今は同志ということで宜しく頼む…… |
そこの少女も、な…… |
うん……よろしく…… |
めでたし、めでたし、ね? |
あんたが言うな~…… |
~草原~
それで、傭兵団の新人としては何をすればいいのかしら? |
先日言った通りだ…… |
そうすれば、都市の機能が回復していく…… |
はいはい、分かってるわよ |
分かれば良い…… |
じゃあ、狩りの時間だねー…… |
互いに武運を…… |
◆ ◆ ◆
順調だな…… |
この程度なら、どうって事はない |
なかなか頼もしいな…… |
それでは、もっとお前達の力を見せてもらおうか |
お任せー…… |
◆ ◆ ◆
タリオンは、やっぱり普段から狩りばかりやってるの? |
そうでもない…… |
あら、そうなの? |
いや、それほどでもないな…… |
意外に自由なんですね…… |
むしろ野放しー…… |
◆ ◆ ◆
俺はどちらかといえば、 |
本当に何でもありなのね |
傭兵団に協力すれば、効率よく狩りができる |
つまり、効率よく都市の復興がはかどり、 |
お得感…… |
狩りをするだけでしたら、普段とあまり変わらずに |
たまになら傭兵団に協力できそう |
気が向いたならば、俺が話を聞こう…… |
えぇ、気が向いたらお願いするわ |
どちらにせよ、お前たちが決めればいい…… |
はい、ありがとうございます |
ありがとー……ます |
ああ |
◆ ◆ ◆
……様子が変だ |
えっ? |
妙に静かになった……? |
そうだな…… |
でも、何かに狙われてるような、イヤな感じ…… |
その通りのようだな…… |
え…… |
(スッ……)
………… |
………… |
何者だ! |
…………ニヤリ |
……なるほど |
タリオン、こいつらの事を知ってるの!? |
…………どうかな…… |
倒すべき相手、というのは確かだ…… |
仕方ないわね……! |
◆ ◆ ◆
………… |
(バタッ)
なんなの、こいつら…… |
組織的に冒険者を襲うヤツらがいると聞く…… |
恨みでも買ってるー……? |
さぁな、また来るぞ…… |
返り討つ! |
……ニヤニヤ…… |
◆ ◆ ◆
この人たち、強いですよ! |
人に刃を向ける事に躊躇がない…… |
むぅ…… |
アルちゃんは危ないから、下がっててね? |
シャノン、アルジェをお願いね! |
ええ、分かりました! |
また来たー…… |
…………フッ |
◆ ◆ ◆
………… |
(ドサッ……)
ま、まだやる気!? |
………… |
………… |
「降り懸かる火の粉は払わねばならぬ」……だろう |
……ニヤリ…… |
おいおいおいおい!! |
!? |
(ドガッ!)
脳筋!? |
脳筋じゃねぇ、バリゾーだ! |
面倒なのがキター…… |
コイツらは、俺が先に目をつけてたんだぜぇ! |
………… |
(スッ)
あっ……逃げていったわ |
知り合いか……? |
知り合い、というほどでは……あはは |
へへ…… |
アンタまさか、助けに来てくれたの!? |
ハァ? |
俺の用事は「泣き姫」の情報に決まってんだろ! |
状況はあまり変わって無いですね…… |
降り懸かる火の粉は払わねばならぬ…… |
……その通りだ |
ハッ! |
いっくぜぇ~!! |
◆ ◆ ◆
おごっ……!? |
はい、約束でしょ……帰って |
……次は勝つ!! |
(ダッ!)
あら、意外と素直に帰っちゃったわね |
悪い男ではなさそうだが…… |
さっきの連中よりはね |
俺を狙ったのか……君たちを狙ったのか…… |
後味が悪いですね…… |
とにかく、気をつける事だ…… |
そうね…… |
うん…… |
◆ ◆ ◆
……どう? |
どこにお前が興味を持ったのか、疑問だ |
……ふふ、面白い隠し味が効いているのよ? |
ならば、それを実際に味わわさせて欲しいものだ…… |
そうね、近いうちにその機会を作るわ |
期待はしない……俺は、俺しか信じない |