そういえば…… |
あら、なにかしら? |
さっきから私だけ喋らされてるみたい…… |
気づいちゃった? |
DDさんの話した内容に圧倒されちゃって…… |
それにちょっと私も妹に関しては |
そうね、私たち意外とお互いの事を知らないかも |
リアルの事なんて…… |
言いたくなければ言わなくていい |
そうだね…… |
じゃあ私が妹の話をしますね |
【主人公】 さんには話したんですが |
私のシャノンという名前も昔、妹が使っていた |
受け継いだ、というのは……? |
私の妹……実は4年前に亡くなってるんです…… |
でもこの名前を使っていれば、また妹と冒険している |
……そう……だったの |
私たちも初めて聞いたわ…… |
うん…… |
◆ ◆ ◆
その後、アルちゃんに会って妹の事を思い出して…… |
DDに怒られたよね |
この前の事、謝る…… |
いえ、やっぱり姉妹ゴッコには変わりませんから…… |
でもDDさんの妹は、まだ帰ってくるかもしれない |
私、たぶんもっと酷い事言ったと思うし…… |
シャノンはそんな事、気にしないよ |
はい、あなたが百合さんと再び会えるように、 |
あんた……バカじゃないの? |
バカじゃない、つもりですけど |
お姉ちゃん……バカじゃないよ? |
知ってるわ、バカは私…… |
ひとりじゃ百合を取り戻す事なんてできない…… |
それに気づいてたけど、認めたくない、 |
(ザッ……)
………… |
ちょっと、今さら何をしに来たの! |
水を差さないでもらうよ…… |
◆ ◆ ◆
………… |
(サッ……)
!? |
DD、どうかした? |
あいつ、逃げる直前に私をにらんで行ったわ |
本当に? |
さぁ…… |
待って……おかわりだよ…… |
………… |
(ザザッ……)
どういうつもりか聞き出してやる! |
◆ ◆ ◆
………… |
逃がさないわよ! |
……! |
何が目的だ! |
……ふん、その女には心当たりがあるだろう |
やっぱり、私か…… |
つまり、デスイーターに戻れ、 |
そんな…… |
伝えたぞ……! |
(ザッ……)
あっ、ちょっと目を離したらコレだもの…… |
おかわりがジャンジャン来るよー…… |
◆ ◆ ◆
しつこい勧誘は逆に嫌われるっていうのにねぇ~ |
それでDDはどうする? |
どうするも何も、元々私はデスイーターの仲間に |
きっと、双方の認識に齟齬があるよ…… |
……そご……って何? |
あれ……口調の割には意外と若かったりする……? |
……ノーコメント |
(ザザザッ)
………… |
まぁ、こいつらの仲間になるより、 |
こんなのと比べられても困るけどね!? |
◆ ◆ ◆
仲間になるとかならないとかの話だけど…… |
DDに任せるよ |
私は、あんた達とずっと一緒にはいない方が |
どうしてでしょうか…… |
このDDは、妙に名を知られてるらしいわ |
その子……アルジェの事は、そんな連中に |
DDさん……優しいんですね |
はぁ!? い、意味が分からないわ! |
お邪魔だったかな…………? |
ナイスタイミングよ! |
◆ ◆ ◆
一応……協力が必要な時は、声をかけるわ |
遠慮なく声をかけて |
アルジェや、 【主人公】 ほどの力には |
超、任せてー…… |
そういう特別な力だけが必要って訳じゃない…… |
ふふ、そうよね |
……DD、いつまでそこに…… |
おっと、うちのじゃじゃ馬にちょっかいを出すのは |
は? 誰の事? |
同意だよー…… |
……えっ、私!? |
◆ ◆ ◆
ショック……私、じゃじゃ馬だったわ |
じゃじゃ馬、イイと思うよ! |
あ、あら、そうなの? |
ねぇ、じゃじゃ馬って……なに? |
気にしなくても大丈夫なのよ? |
大丈夫かしら、この緊張感のなさ…… |
次のデス団員が、待ってるけどー…… |
……も、もう、いいのか……? |
キイィーッ! |
……あれが、じゃじゃ馬 |
おぉ…… |
◆ ◆ ◆
そろそろ洞窟の出口よ! |
気を抜いちゃだめだ |
ええ…… |
………… |
泣き姫の魔物がいなくなってから、元気に |
◆ ◆ ◆
出口だー……けど…… |
はい、お疲れ様……ふふ |
まぁ、いるわよね…… |
泣き姫なら、もう行った |
泣き姫を倒せなかったのは残念だったわねぇ |
泣き姫とのやり取り……なかなか面白かったわ |
何ですって!? |
そっか……もしかして隠れてた…… |
察しの良い子は、嫌われるって言ってるでしょ? |
ネージュを倒した後か |
そう……倒されたフリをして姿を消した後、 |
私の得意技、覚えておいてね……ふふ |
本当に嫌な女…… |
知ってはいたけど、敵に回すと厄介ね |
何もかも見ていたのなら、 |
そうね……私は満足してるけど、 |
泣き姫と戦って、生還したあなた達の力を知りたい |
あとはお好きにどうぞ……ゴーディン♪ |
ふ……茶番は終わりか |
あっ! |
こいつだ……デスイーターを力で支配している |
ゴーディン…… |
【主人公】 ……だったな |
顔つき……は所詮、作り物で変わらんが |
貴様の力、その価値がどれほど高くなったのか |
そんな勝手な理由で戦わされるなんて、ゴメンよ! |
ほう……ならば、本気を出させてやらねばならんか |
…………コクリ |
(ザザッ)
え……? |
アルちゃんの周りが、いつの間にか囲まれてる! |
この娘は、泣き姫に使えるという話だそうだな…… |
卑怯者め……! |
ああ、そのようだな……やる気は出たか? |
さあ、お前達の価値を見せてもらうぞ……! |
◆ ◆ ◆
フム……評価を改めてやろう…… |
アルジェを離せ! |
娘を離す約束など、俺はしたのか……? |
あなたという人は……! |
早とちりする女だ……おい、娘を返してやれ |
…………行け |
(ドンッ)
はうっ…… |
アルちゃん!(ぎゅっ) |
手荒な真似は止めなさいよ! |
フッ……さぁDD、どうする |
あんた達から得られるものは、もう無いわ |
ふん、構わんさ…… |
いつでも、俺はお前達を見ているぞ…… |
そう、必要なら……リアルでもな |
何を言ってるの……この人…… |
ゴーディン……!! |
フッフッフ……はっはっはっはっは!! |