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第七章 7話:琥珀の騎士団

では【主人公】どの、詫びの代わりには
なりませんが、我が騎士団を紹介させて頂きたい

騎士団……ですか?

ええ、世界の正義を守る最後の要!
「琥珀の騎士団」を!

「琥珀の騎士団」?

そう、この世界にはびこる悪意に対し、志ある同志が
結成した正義の騎士団なのだ!

聞いたことある?

私はもちろん知っている
このゼクセルを含めて、知人が多い

悪い人間ではないのだが、少々疲れる者が多いのが
難ではある……まぁ、お互い様だろうがな

エルザ姉、ど直球だねー……

厄介そうな人には慣れた

そうね……

……うちらも含めてじゃない?

んなっ!?

ハッハッハ!
では、さっそく参ろうではないか!

では、狩りを続けながら街へ戻るとしよう

 

◆ ◆ ◆

 

【主人公】どのは、傭兵団に所属して
おられるとのことだが、騎士団に興味は?

どんな所か教えて欲しい

これは失礼、まずはこちらの情報を伝えなければ……

グイグイくるわね……

なぜこの騎士団が結成されたのかといえば……

待て、魔物だ……

GRRRR……

久しぶりの魔物かも……

 

◆ ◆ ◆

 

さて、騎士団の結成の話を始めるところであったか?

出来れば手短に……

そうか、詳しくはまた別の機会に譲るとして……

簡単に言えば、最近素行が悪質になった者が増えたが
その被害を食い止めたくて、有志を募り結成したのだ

駆け出しの私も、それに賛同した

えっ、あなた駆けだしなの!?

いかにも……変か?

歴戦の騎士様かと思ってました……

武術の心得についてはさて置き、志は高い者たちが
集まっているのは確かだな……む?

GRRRR……

魔物だぞ、諸君!殲滅せよ!

意識高い系の駆け出し……

 

◆ ◆ ◆

 

まぁ、ゼクセルのように古風で頭の固そうな騎士が
多いのは確かだな……

エルザーラ、騎士団を愚弄しているのか?

仲が良いのか悪いのか……

私は騎士団の志は尊重しているぞ……?

GRRRR……

魔物を狩ることが傭兵団の本分
いざ、参らん!

やっぱりある意味、似てらっしゃいますよね……?

 

◆ ◆ ◆

 

ところで……こちらの少女は?
先ほどからあまり戦われないようだ

はう?
アルジェ……戦わない

この子は初心者なんだ

初心者……みたいだよ?

なるほど……彼女を守る事が、技を磨くのに
役立っているのか……これぞ騎士道!

そ、そうです、騎士道なんです……ふふふ♪

GRRRR……

むっ、魔物か!
姫、お下がりください!

アルジェ……姫だから、下がる……へへ

これはこれで良いかも……♪

 

◆ ◆ ◆

 

さて、そろそろ騎士団の者と合流しても良いはず
なのだが……

どんな方です?

いや、誰が来るかは聞いていないのだ……

大丈夫!?

噂をすれば、前方から近づいてきたようだ

ゼクセル殿、ごきげんよう

タカハ殿だったか例の試合の件、
追加をお頼み申す……

この方々ですか?承知しました
では、失礼します

えっ、もう行くの?

ええ、この後すぐに稽古があるので

ああ、私の後を魔物がついてきていたので
お任せ致します、では失礼

(スタスタスタ……)

GRRRAAAA!!

なんて慌ただしいのよ!?

 

◆ ◆ ◆

 

いや、タカハ殿は稽古事をしていてな
いつも時間には厳しいのだ

さすが騎士様……

まぁ、稽古といっても剣道らしい
もちろんリアルの話だが

サムライだった……

色んな騎士様がいらっしゃるんですね……

是非、皆と会っていただきたいと思っているのだが
……まぁその機会は遠くないはず

え?

GRRRRR……

おっと、魔物が現れましたな
再びお手並み拝見させて頂きましょうぞ!

 

◆ ◆ ◆

 

【主人公】どの、それに他の皆さまも
素晴らしい腕をお持ちだ!

いやーそれほどでも?

ハハハ、ご謙遜を!

顔はご謙遜してないかも……

GRRAAA……!

あの魔物を倒せば、もう街はすぐそこ
いざ、最後の戦いに赴かん……!

 

◆ ◆ ◆

 

鮮やかなお手並み……このゼクセル、感服いたした
これなら、親睦試合も盛り上がりそうだ

……ん?何のこと?

さぁ……私は聞いてないけど?

実は後日、「琥珀の騎士団」の団員の訓練を兼ねて
アリーナにて親睦試合を行う予定でな……

ぜひ【主人公】どのや皆様を
招待したいのだがいかがだろうか?

それはもちろん、観客としてじゃ……ないわよね?

一手ご指南頂ければ、有難い

悪くない……

そうですね、そこなら賞金稼ぎの方もデスイーターの
方もいないでしょうし

喜んで招待を受ける!

素晴らしいご返答、感謝するぞ!
【主人公】どの!

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