アルジェの消失後、おぞましい殺意をまとって再び立ちはだかったゴーディン。
漆黒に渦巻くゴーディンの影が、一行を喰らうが如く迫り来る。
長きにわたる熾烈な戦いの果てに、ついに【主人公】の放った一撃がゴーディンに突き刺さる。
因縁の戦いに終止符を打つ時がやってきた――
~溶岩地帯~
ぐああっ!! |
【主人公】さん、お見事です! |
今度ばかりは、ゴーディンも |
“永滅の戒”を侮りましたね |
強襲如きで |
クッ……おのれ…… |
はぁ!?こいつ、まだ! |
【主人公】…… |
このままでは、終わらん…… |
(ピシッ)
ウッ! |
なに!?なにが起きてるの? |
ゴーディンの体に亀裂が…… |
それだけじゃない…… |
なんだ……これは…… |
ぐわああああっ!! |
一体、なにが起きてるんですか……? |
【主人公】、見て……! |
蠢いてる…… |
ゴボ……ゴボゴボ……
ゴボゴボ……ゴボゴボ……
アナタハワタシヲミツケタ…… |
泣き姫!? |
黒い泥が泣き姫に!? |
どういうこと……? |
でも、ゴーディンの様子…… |
ウグッ……泣き姫…… |
ハハッ……アハハハッ!! |
戻った……最悪が戻って来たぞ! |
この“世界”の全てを消し去れ! |
【主人公】 |
アハハハッ……アハハハッ…… |
(バキバキ……バキンッ!)
ゴーディンめ……砕け散りましたか |
アナタハワタシヲミツケタ |
ミツケタ…… |
否…… |
ワタシハ…… |
ワタシハワタシヲミツケタ!! |
~認知外空間~
ワタシハボウキャクヨリトキハナタレタ |
スベテヲメッスル |
コノセカイノスベテヲ |
えっ、ここは!? |
風景がありません |
君たち、案ずるな |
【主人公】 |
再び現れた彼奴は |
君と同じく力を持つゴーディンに |
【主人公】 |
泣き姫を止めろ! |
泣き姫は、この「The World」の中枢で |
そうなっては |
そして、これは |
“自滅”がゲームを超えて |
それって、被害を受けた人が |
プレイヤー全てとはいかないだろうが |
“全て”じゃなくても |
だって |
全世界におよそ3000万人…… |
起きる事態は、考えたくもないわね…… |
【主人公】、やるわよ! |
泣き姫を止められるのは |
【主人公】さん |
みなさんと出会ったこの場所を |
私も同感だよ…… |
この“世界”は大切な居場所…… |
行こう、【主人公】……! |
これが、正真正銘 |
【主人公】 |
みんな、泣き姫を消滅させるぞ! |
主よ「泣き姫」の情報を調べてきたので |
軽装でありながら呪紋攻撃も使用しよるなど |
超級の奴はこの世界の力を取り込むことで、 |
これを阻止しなければ勝利は |
主なら必ずや、この泣き姫を |
健闘を祈っておるぞ!! |
◆ ◆ ◆
アァ……コレデ……ワタシハ、消エルノカ…… |
泣き姫……? |
ワタシハ……ミズカラ、消エルコトハデキヌ…… |
泣き姫は「あなた」を見つめた――
滅スルコトヲ望ムワタシヲ、ミツケルコトガデキタ、オマエガ…… |
泣き姫もまた「自滅」願望を持って生まれたのか |
『その悲しみが世界を覆いつくすまで、涙の湖は、枯れることなくこんこんと――』 |
ワタシハ……人々ノ……願イノ、鏡ニスギヌ…… |
私も百合も、泣きたい時には自分で泣くことにするわ |
アァ……強ク、ナッタ……ワタシ……ノ…… |
(シュウゥゥ……)
泣き姫が消えていくわ…… |
ええ……穏やかな顔です |
私も百合も、泣き姫のおとぎ話にエンディングは、作れなかったけど、これで良かったのかな…… |
『それから泣き姫の涙を見た者は、誰もいませんでしたとさ……めでたし、めでたし』 |
ありがちね…… |
ニンリルが「あなた」に語りかけた
「王の瞳」を受け継いだ時、君が何かを願ったのではなかった…… |
ニンリルが背を向けた
あの時、あの森で、君達が出会えた奇跡に祝福を、だ |
そうね、私たちも戻りましょうか? |
はい、私たちにはまだやらなきゃいけない事がありますからね |
かくれんぼは終らせないとねー…… |
ええ…… |