![]() | お金はいらないわ…… |
![]() | あなた達が知っている「泣き姫」の情報と引き換えよ |
![]() | アルジェのためなら迷う事はない |
![]() | そう、ですね……とは言っても、私たちもそれほど |
![]() | アルちゃんの力は伏せたいですね……(ぼそぼそ) |
![]() | あら、どうしたの? |
![]() | いえ、あの……以前私たちが遭遇した、泣き姫との |
![]() | ふむ、その時【主人公】さんに、 |
![]() | 泣き姫を退ける事が出来たのね…… |
![]() | はい…… |
![]() | ひとつ確認ですけど、その直前に「銀の一角獣」が力を |
![]() | 「銀の一角獣」って? |
![]() | 「銀の一角獣」はこの“The World”を監視する者…… |
![]() | 公式発表はないけど、通称「SSS」…… |
![]() | 正しくは「Sophia System Security」に続く |
![]() | とても参考になったわ、ありがとうね |
![]() | それで、あの…… |
![]() | ある森でアルジェちゃんらしい女の子を見た人が |
![]() | 今は裏付けを取っているところなのだけれど、ね |
![]() | 森、ですか? |
![]() | 泣き姫と最初に会った、あの森? |
![]() | そう、さっきあなた達が言っていた「泣き姫」と |
![]() | 【主人公】さん、行ってみましょう! |
![]() | お互いに良い取引だったかしら? |
◆ ◆ ◆
~森へ続く道~
![]() | ジュリさんたちもアリーナで別れた後、 |
![]() | ええ、影狼丸たちやタリオンたちも襲われたみたいね |
![]() | 敵も分散したから、なんとか迎撃したけどね…… |
![]() | 相当、目をつけられたみたいだ |
![]() | 泣き姫と戦ったからでしょうか…… |
![]() | 何度来られても、教えてやる事なんかないって |
![]() | ほら、そんな事を言うから…… |
![]() | ……………… |
![]() | ……………… |
![]() | お引き取り願おう! |
◆ ◆ ◆
![]() | アルジェを森で見たっていう情報は確かなのかしら? |
![]() | 今のところ、森しか考えられない |
![]() | 最初にアルジェが森に行きたがってたし…… |
![]() | ……………… |
![]() | ……………… |
![]() | アルジェを探す邪魔はさせない! |
◆ ◆ ◆
![]() | そろそろ森ですね…… |
![]() | アルジェ、お腹すいてないかな…… |
![]() | アルちゃんがお腹すいたって言う時は、いつも大変な |
![]() | 今は、それでも良いからアルちゃんの声が聞きたい…… |
![]() | あっ…… |
![]() | なに!? |
![]() | ……………… |
![]() | ……………… |
![]() | 空気読まない、不埒なヤツらだよ…… |
◆ ◆ ◆
~森~
![]() | キョロキョロ…… |
![]() | この辺りにはいないのかな…… |
![]() | いないと思うー…… |
![]() | 慎重に探しましょう…… |
GRRRRR…
![]() | 代わりに魔物が来てるわよ! |
◆ ◆ ◆
![]() | ねえ、二手に分かれて探してみたらどうかしら? |
![]() | たしかに確率的には上がるね |
![]() | では【主人公】さん、いっしょに行きましょうか |
![]() | じゃあ、私はまたマルタとね? |
![]() | ラジャー…… |
GRAAAAA!
![]() | まずは、あいつらを倒してからね! |
◆ ◆ ◆
![]() | アルちゃーーーーーん! |
![]() | いたら、返事をしてーーーー! |
![]() | ………… |
![]() | アルジェーーーーッ!! |
![]() | ……返事がありませんね |
GRRRAAAAA!
![]() | 私たちの声で、魔物を呼んじゃったみたいです! |
◆ ◆ ◆
![]() | アルちゃーーーーん!! |
![]() | 疲れてない? |
![]() | アルちゃんの方がきっと大変ですから、 |
![]() | アルちゃんと離れたくない…… |
![]() | 同じような思いは、もう嫌なんです……私 |
![]() | シャノン、それって…… |
![]() | ……………… |
![]() | ……………… |
![]() | まだ、この人たちが……! |
◆ ◆ ◆
![]() | まだあの人たちが追いかけてきてるなんて…… |
![]() | アルジェが心配だ…… |
![]() | ええ……でも逆に言えば、アルジェが見つかってない |
![]() | ……………… |
![]() | ……………… |
![]() | 私たちの事は放っておいて下さい! |
◆ ◆ ◆
![]() | アルちゃんは、絶対に危ない目に合わせたりしない…… |
![]() | うん、分かってるから |
![]() | あっ……すみません |
![]() | 私、妹がいたんです…… |
![]() | それで、ちょっとアルちゃんの事を妹と重ねて |
![]() | アルジェは、きっと大丈夫だよ |
![]() | はい…… |
![]() | おっやぁ~? |
![]() | あなたは……たしか、バリゾーさん! |
![]() | あぁ?俺はおめぇらがこの森にいるって聞いたから |
![]() | さっさと泣き姫のことを教えやがれ! |
![]() | 泣き姫の事を聞いてどうする! |
![]() | そりゃおめー、泣き姫を倒して、懸賞金を手に入れる |
![]() | あの……一応お聞きしますけど、銀髪の女の子を |
![]() | そいつを知りたきゃ、オレを倒してみな! |
◆ ◆ ◆
![]() | ぐわわっ! |
![]() | 私、今必死なんです! |
![]() | それで、アルジェは見たの? |
![]() | 負けたから教えてやるけどよ、オレは見てねーぞ |
![]() | そうですか……ありがとう、ございます…… |
![]() | お、おう…… |
![]() | と、とにかく今日はおめーらが少なかったから、 |
![]() | 次は、マジにぶっとばしてやっから、覚えてろ! |
![]() | はいはい…… |
![]() | おめーらがダメでも、DDをとっつかまえて話を |
![]() | DD……さんに? |
![]() | おう……何でも、最近ウワサの冒険者ばかり襲う連中と |
![]() | ええっ!? |
![]() | DDが、どうしてそんな奴らと…… |
◆ ◆ ◆
![]() | イヤ……こないで……こないで…… |
![]() | 可哀想に……アルジェ…… |
![]() | ワタシは…… |