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序章 プロローグ:泣き姫

『アナタハ ワタシヲ ミツケタ』

 

(……今のはなんだったんだ?……夢?)

もう、遅かったじゃない。私を待たせるなんていい度胸してるわ!

……

なにぼぉ~っとしてるのよ。何かあったの?

へんな夢をみたような……

あんた、歩きながら寝てたの?

気晴らしに軽く狩りにでも行く?シャノン達も【酒場】いるみたいよ

 

酒場

 

あ、ふたりとも来ましたね

ども……

いつも仕切ってる【主人公】が遅れちゃって、ゴメンね?

いえ、そんな……
無事に集まれてよかったです♪

待っていた時間で、マルタが冒険する場所を調べてくれていたので、ちょうど良かったです

いつも悪いわね♪

今のオススメの狩場に行こ…

【ひとりでクエスト】を選んで、オススメの狩場に行きましょ?

 

◆ ◆ ◆

 

基本的な攻撃は指示を出さなくても戦うわ。
戦闘に慣れるまでは、私達におまかせね。

 

◆ ◆ ◆

 

うん、この辺の敵ならおまかせでも平気みたいね。

手強い敵と戦う時は、色々考えて戦わなきゃいけないんだけど、
それはもっと戦闘に慣れてからのお楽しみね!

見て!!
……あれ、なに!?

 

……。

 

あっちへいったぞ!!
てめぇら、賞金首を逃がすな!!

…賞金首ですって!?
今の黒いドレスの女が……?

今のお前達では、かすり傷一つ付けられない
このクエストはあきらめて引き返すといい

フン、面白いじゃない
よゆ~過ぎて退屈してたところなの

そう?
じゃあ、好きにすればいい

 

ムカッ!
獲物横取りされるわ、初心者扱いされるわ、一体なんなのよ!
私たちも追うわよ!

 

◆ ◆ ◆

 

……!?
賞金稼ぎの連中、みんなやられてるじゃない!

なぜ来た! 邪魔だ!

この状況でよくそんな事言えるわね
手助けがほしいんじゃないの?

だいたいこんな楽しそうなイベント、見逃す手はないでしょ!

もちろん!

獲物の横取りなんてさせないんだから!

……好きにして
だけど、泣き姫は渡さない!

 

◆ ◆ ◆

 

くっ……本当にかすり傷一つつかないわね。

……消エロ

 

……トドメ

くっ……やられる!?

待って……あれは!

銀色に輝く一角獣が、森を見下ろす丘から
あなたを見つめている――

銀色に輝く一角獣がさらに輝きを増し、
辺り一面は、まばゆい光に包まれた――

 

(何だこの感覚……力が湧き上がってくる……!?)

……!?

お前……いったい、何をした!

何か力が湧き上がってきて……

くっ……わけのわからない事を……!!

ちょっと、やめなさいよ!

あんたはとんでもない呪紋使うわ、アンタはいつの間にか角生えてるわ、
わけのわからないのはどっちもどっちよ!

角だと……?
え、何だこれは……!?

お取り込み中のところゴメンなさい!
そこに、女の子が倒れてます!

えぇー! もう、なんなのよ!?
ちょっと大丈夫!?

……うう……ここ、どこ……?

……あなた、誰?

わたし……アルジェ

アルジェ……

ナゾ盛り沢山な状況ですが、私達も瀕死ですし、
とりあえずタウンへ戻りましょう。

賞金稼ぎさん、アンタはどうするの?

お前たちには聞きたいことがある
また会うわ……絶対……

私はDDって呼ばれてる……
覚えなくてもかまわないわ

よく来た……我々は歓迎する。
ここがホーム……本部にあたる。

なんで無駄に偉そうなのかしら……この子は。

ホーム…

アルジェ……服がボロボロ。
私のコレクション装備を試そう。

お着替え…?

いいからいいから♪わたしに任せて!ガサガサ…ゴソゴソ…

…んあ…

私より似合う……プレゼントする。あげる。

あら、見違えたわね~可愛いじゃない!
早速タウンへお披露目にいこ~。

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