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第二章 2話:舞い歌う天使たち

人気の多い広場は、避けた方がいいんじゃない?

そうですね……また悪い人たちに
会うかもしれませんし……

……あれは、なに?

みなさーん、こんにちわ!
元気ですかー!

みなさん、一緒に楽しんでくださいね~!

私達のパワーをみんなにも届けるよ!

あぁ、この世界のアイドルを目指してる
吟遊詩人の子たちね

この世界のアイドルを目指すって?
すごい子たちもいるのね……

……アイドル……すごい

私には、ムリ……

あんなに注目を浴びながら歌うなんて……
私だって、恥ずかしくて無理ね……

歌……アイドル……すごい……
(ぴょんぴょん)

何だか、すごく食いついてるわね

やっぱり女の子なんですね♪

でも歌を聞いてる人……少ない?

新しい子たちなのかしら……
まだファンがついていないのかも?

それはそれで辛いね……
やっぱムリ……

 

◆ ◆ ◆

 

また、明日も来るからよっろしくねー!

よろしくお願い、しまーす!

よろしくね……フフ

(パチパチパチ……)

あれは?あのパチパチは!?

「ありがとう」とか「お疲れ様」っていう
気持ちを拍手にこめて、応援するのよ?

うん……(パチパチ!)

うん!ありがとー♪

あ……ありがとー!(パチパチ!)

あの子、かわいいですねぇ♪

うん、うれしいね……
逆にパワーもらっちゃったよ

よっと!

ワカバ、アオイ、お先に!

あっ、モモ!?

拍手、ありがとう!
私、モモ!よろしくね!

わたし……アルジェ

さすがはモモさん、早いです~
私はワカバです、アルジェさん♪

私はアオイ……拍手、ありがとうね?

歌……すごい……

いやー、照れちゃうね!
ありがと!

歌ぁ?
今のが歌だってぇ?

なんかうるさいのがやっと終わったと
思ったら、歌だったのかよォ?

また来た……こいつら……

……わるいコ?

そう、わるいコだよ!

ちょっと、カチンときた!

わるいコは……ダメ!……だよ

仕方ないわね……
ゲスを追い払うのは嫌いじゃないわ!

ただのゲスと思ってたら痛い目をみるよ……

えっ?

「カウンター」できない「呪紋」攻撃が得意な
「魔装」のチンピラが多いみたい……

きっと「回復」も使ってくるから、確実に
倒して行かないとダメだよー……

わかったわ、「カウンター」は使わずに確実に
倒して行くわよ!

 

◆ ◆ ◆

 

残念だったね!

歌も戦いも、私達は負けないから……

でも、次はちゃんと歌を聞いてほしいです……

う……うるせー!
また邪魔しに来てやるからなー!

おぼえてろー!

な、何なんなの?
あれは……

ただの構ってちゃん……ね

なんか、巻き込んじゃったけど
また来てくれると嬉しいな!

私たち『エンジェルバーズ』のライブに!

ボディガードも兼ねてね

トラブルがないのが一番ですけど、
ありがとうございます~!

えへへ、じゃあまたね♪

じゃあ……またね……

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